だんだん眉唾になってくる

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『ソフトウェア開発に役立つマインドマップ』本が出ます!


これ読んでおもうところがあるので、勝手なこと書きます。


精密なUMLを描いたら実装が手に入るなんて、誰も最初から望んでいません。


設計の表現手段あるいは書式として、みんなが使えばそれでOKなのです。


さらに言えば、開発から離れた人たち例えば営業畑の人の資料とシームレスに全体の資料が作成できればそれでよいのです。


従来のように、みんながみんな勝手な書式で「その場だけ分かりやすい資料」を書き捨てることが問題なのです。


そもそもUMLはそのすべてが焼きなおし技術です。


UMLの意義の第一は書式の統一なのです。


そんなことは最初から分かっていることです。


仕様書や設計図を描くということのイミを最も理解していないのがソフトウェア技術者なのです。


同じものを作るにしても、設計図は無限通りに描くことができます。


それを特定のヒトモノカネで作るに際して、その手順が一意に決まるように描くことが求められるのです。


それを料理のレシピに喩えたいならどうぞご勝手にです。



ぶっちゃけ、部外者にシステムの設計についてきちんとした資料を描いて説明する能力がソフトウェア技術者あるいはシステム屋に欠落しているから、仕方なくみなさんにUMLを使っていただく、ということなんだと私は考えています。


前向きに捕らえれば、システム屋・ソフト屋同士でも書式をそろえて置けば、「マイルール」で描かれた資料のイミを理解するのに無駄な遠回りをしないで済む」ということです。


メカ屋で言えば、第三角法にするか第一角法にするか、とかいう違いのようなものです。


どんな描き方が優れているか、なんてどうでもいいんです。標準というのはそういうものです。同じであることが重要なんです。




一部のソフト屋が勝手にMDAなんか持ち出すから話がややこしくなるんですよ。それでまるで



UMLが死んだ



ようにおもわれちゃって、困るんですよ。