帯電防止包装材を導電性マットの代わりに使う

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帯電防止性能があることを確認しないで使う場合、あまり意味がないと思われます。

例:

静防プチ

https://www.putiputi.co.jp/products/857

電子部品や、電子回路基板を入れる袋には静電気防止のものが使われます。

電子部品が静電気(ESD)に弱いからですね。

で、この静電気防止あるいは帯電防止の包装材~上記はプチプチ(c)ですが~を例えばプリント基板の「敷布」として使う因習をしばしばみかけることがあります。

見かけても、何も言わずにぐっとこらえるのですが、モヤモヤがたまるので、ここに書いておきます。

ダメな例:

・ICや受動部品をプスッっと刺して使われる、黒いウレタン様のものの上に、電子回路基板を置いて通電する

→ものによっては数百kΩの抵抗なので、たとえばGPIOピンだと、プルアップ/プルダウンしたような状態になってしまいます。実際にこれでドはまりしている人を救ったことがあります。

基板に足があれば大丈夫、という人に対しては、「じゃぁ下に敷く目的は何ですか?」と聞きたいですね。

たぶんダメな例:

・帯電防止プチプチ袋(水色やピンク色)の上に電子回路基板を置いて作業する(静電気防止のつもり)

→基板上の回路と電気的に導通していないと静電気は電子部品にダメージを与えます

→そもそも帯電防止効果が「半永久」のタイプでない限り、帯電防止効果は1年程度しかもちません

→半永久品かどうかを見分けるすべがありません

余禄です。

プチプチ同様に、水色やピンク色のポリエチレンの袋も静電気対策品としてよく見かけます。

それを数枚重ねて別のポリエチレンの袋に入れて保管したりしているとして。

袋から出したときに、水色の袋同士が引っ付いているのを見たことがあります。帯電して静電気で引っ付いたんですね。

たぶんただの色付き袋であって、帯電防止品ではなかったのでしょう。

帯電防止かどうかはその程度で見分けられるといえるかもしれません。

すべてに共通して言えることは・・・帯電防止袋や誘電袋を「敷物」として使う程度の人たちに対して、原理原則の話をしても通じないばかりか、妙な反発を食うということです。

プリント基板を置く机の上に、ご丁寧に大判の水色のプチプチをガムテで固定している風景もしばしば見かけます。

そういう(非エンジニア)人たちにとっては、それが「習わし」であって、根拠や理由はどうでもよいのです。

5Gの電波が体に悪いと言われれば、彼らは下着の下にピンク色のプチプチを巻いて暮らすのでしょう。文字通りの裸の王様です。

最近は子供に「裸の王様」の教訓を教えていないのか、と不思議に思います。

半導体メーカーの「注意書き」をまじめに読めばわかりますが、導電性マットが常識です。

https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/283/

これを床と机の上に敷くのが第一歩です。そのあとでアースのことを相談すればよいでしょう。

帯電防止ストラップはアースが解決していなければ、腕に巻いても何の意味もありません。導電性マットと接続すれば、その上では効果があるかもしれません。

工事現場では頭部を保護するためにヘルメットをかぶります。

そこへ布製の野球帽をかぶって働いている人がいたとして、「それならかぶってもかぶらなくても同じですよ」と言えないというのは、安全衛生云々の話ではなくて単に組織としての風通しの悪さが問題だということです。

私にとっては、ピンクのプチプチが張り付けられた机の上にプリント基板が載っているのを見かけたときの気分は、

・工事現場に上半身裸でネコを押している人がいて「ここではこれが普通のやり方」

と言っているのをみかけた気分に似ているということです。

脱力感?

参考:

http://www.housougijutsu.net/product_ability/000049.html

  • 使用期限は1年間(1年以上経過すると、帯電防止効果が徐々に薄れていきます)