プチコイラーの私としては、こんな記事をだらだら読んでいたわけです。
4Gamer:
「攻殻機動隊」のなかで,ロボットだか電脳化した人だかが,指の先からさらに何本も枝を出してキーボード叩いてますよね。いや,あの世界観ならジャックインしちゃえばいいんじゃないかと,思うんですけど(笑)。
山口 浩氏:
原作の漫画で出てきた博士の場合,電脳化はイヤだけど,スピードについていきたいから,手のほうを変えたという話でしたよね。自分より若い電脳技師に,脳をいじられるのがイヤだから(笑)。
タイピングだけに着目すると、500回打鍵/分だとして、1打鍵で7ビットなら、3500bpm=53.9bpsということになります。なんとも遅い入力デバイスです。これを高速化したいと考えるのは当然です。テキストエディタのキーマクロなどはこの壁を超えるための努力の過程でしかありません。つまりエディタの変遷というのは、人間の手の遅さとの闘いの歴史と言えるのかもしれません。
1分間に500文字打てるとか、800文字打てるとか言うのは何の自慢なんでしょうかね。そういうのはキーパンチャという単純肉体労働の労働生産性を測る基準でしか在りません。知的労働者を名乗るのであれば、「如何に打鍵するキーの回数を減らすか」を考えて実践するべきでしょう。
あるいは、この博士のように、インタフェースを拡張してもっと高ビットレートで計算機と通信できるための手段を開発するべきなのです。もちろんキーパンチは計算機からみるとインプットしかありませんからインタラクティブなインタフェースのためにはディスプレイの改良も必要なのです。人間の目玉が1分間に読める文字は速読術で改善できることが知られていますが、誤り率の低い読み方のためには~例えばソースコードをレビューするような~タイピングよりもずっと低速のインタフェ-スでしかないということは忘れないのが身のためです。
さて、この博士の話を読んだら、ダーティペアのマッドサイエンティスト、ワッツマン教授(声は大塚周夫たぶん青野武)を思い出してしまうのが悲しい性です。たぶんワッツマン教授にも元ネタがあると思います。攻殻機動隊の博士はワッツマン教授かその元ネタへのオマージュだと思うんですが、違うんでしょうかね。
引用やオマージュな模倣については、評価が難しいですよね。私は基本的に内輪ウケが大好きなので、分かりにくい引用は大歓迎です。浅く広く誰にでも通じるコミュニケーションからは何も価値は生まれませんしねぇ。
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