FPSが足りないと使いにくい。というか見づらいだけ
3Dでユーザインタフェースを提供して、使いやすくするには、30FPSが最低ラインだと思います。
動画で実物感を得るためには30FPS程度が必要ということは、映画の開拓者やテレビ放送の規格化作業を掘り返してみれば分かることです。
映画もテレビも、フレーム間の干渉がありますから、パラパラ漫画のCGで表現するなら30FPSでも足りません。
この記事を読んでそんな話を思い出しました。
【MWC】LG社は3次元UIの「ARENA」を発表,腕時計型ケータイでのテレビ電話もチラ見せ
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090218/165859/
図3にローロデックスの名刺ホルダーのようなものが写っていますが、あれが使いやすいのは、回転中に周辺視野で前後の名刺の一部が見えるからだと思うのです。
蛙が死んだハエを食べないのはご存知かと思います。あれを動いているものしか食べないと間違って理解している人がおられるようですが、実際には動いているものしか「見えない」のだと思います。視野の中で時間軸上で変化(差分)が出たものだけが認知されるわけです。そのほうがS/N比もあげ易いです。
人間の視覚にはそんな両生類のような制限はないと思う人がいるかもしれませんが、所詮は動物なので静止しているものよりも動きのあるものに対しての方が、認識能力は上がると思います。実際人間の目玉は無意識に細かく振動的な動作をすることで、画像分解能を向上させていることが知られています。これはたぶん網膜の「ドット抜け対策」にも寄与していると思います。
3Dなら、フォグやブラーなど最低限の効果を付けないと、3Dインタフェースではなくて「ただの3Dの絵」にしか見えないでしょう。立体視にしてもそうです。FPSが足りなければ違和感ばかりです。人間の視覚は空気と時間を視ることができます。それを表現しないと、額縁の絵にしか見えないのだと思うのです。
ローロデックスの名刺ホルダー
数年前の3D UI本

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