仕事を水ぶくれさせる方法

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これで売り上げアップ!


電子政府の取り組みで法令データベースというものがあります。


法令データ提供システム


http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi


他にも似たような「データベース」が省庁毎にもあり、都道府県ごとにも、市町村ごとにもあります。


すごいですな。


ひっかかったのはここです。



法令データ提供システムの利用にあたっての注意事項


本システムで提供する法令データは、総務省行政管理局が官報を基に、施行期日を迎えた一部改正法令等を被改正法令へ溶け込ます等により整備を行い、データ内容の正確性については、万全を期しておりますが、官報で掲載された内容と異なる場合は、官報が優先します。



よくわからないのですが、官報が電子化されているなら、”とけこまし”に20日もかかるわけないとおもうんですね。


しかし官報は電子化されているように見えます。


官報情報検索サービス


https://search.npb.go.jp/



平成21年4月1日より、当日発行分の公開時間を午前11時以降から午前8時30分以降に変更いたします。



状況としては以下のようになっていると思われます。



  • 官報編集は電子化されている(紙と電子ファイルが同日発行)

  • 官報のなかの差分情報をもとに、法令データを電子化している

    • もしかしたら紙の官報を使って「打ち直し」しているかも




しかし官報に載っている差分情報は法令文を元に作成しているはずで、官報と法令データベースの作業にはびっくりするくらいの無駄があると思われます。


無理にたとえればこんな風になるでしょう。



わが社では優秀な協力会社にライブラリを作らせております。


外部ライブラリのリリース発生ごとに、リリースノート(紙ベース)とChangeLogを元に、仕様書を生成しております。


この仕様書は全文検索が可能となっており、リグレッション対策もしっかりしております。



で、仕様書の生成・修正・レビューに3週間かかって、ライブラリのリリース間隔が1ヶ月なんでしょうな。つまりまともな仕様書が手に入る頃には次のバージョンがリリースされるという。現場でよくみかける風景です。



それが仕事を生みだす方法であって、無駄ではないのですから仕方がありません。